「ロウソクはなぜ光るのでしょう?」と、シンプルですが答えるのが難しい問いから始まった今回のサイエンスカフェ、鹿児島大学理学部の新留康郎さんが光の化学について教えてくれました。
ロウソクの炎、蛍光灯の光、LED、太陽光、世の中には色んな光がありますが、光る原理は色々異なるようで、例えば、蛍光灯は原子の発光(輝線)、太陽光は黒体放射(高温の振動子による発光)らしいです。実際に、マルチチャンネル分光器で光のスペクトル(波長ごとに波の強度をプロットしたもの)でそれぞれの光を解析してみると、蛍光灯では輝線スペクトルを、太陽光では、連続したスペクトルを検出することができました。ちなみに、今回の冒頭部で様々な塩や金属の炎色反応を新留さんが見せてくれましたが、これも蛍光灯と同じで原子の発光だそうです。
『神は「光あれ」と言われた。すると光があった』と言うのは、創世記の有名な一説だが、そこで納得せず、なぜ光があるのか?どうして光るのか?と考えるのが、宗教とサイエンスの違いですと新留さんが仰っていましたが、まさにその通りで、今回、実際に実験を踏まえながら、その結果がどうなるかを皆で考えて、意見を出し合って、サイエンスすることができました。さて、「ロウソクはなぜ光るのでしょう?」この答えは、意外に複雑なので、またどこかで...