初の甑島開催!天気も悪い中、参加して下さった多くの方々ありがとうございました。病気を予防したり、体の調子を整える食べ物のちからを機能性と言うらしいですが、今回はその中でも血管を柔らかくする機能性について、鹿児島大学農学部の加治屋勝子さんにお話してもらいました。
血管には弾力性があって、伸びたり縮んだりすることで、血液を体中に送り出していますが、不摂生やストレスなどで血管が固くなってしまうことがあるそうです。そうなると血管が異常に収縮して、血液が流れなくなる"血管異常収縮"という病気が起こりやすくなります。この病気は特に日本人に多いそうで、突然死の原因にもなります。またくも膜下出血の合併症としても知られていて、これを併発して亡くなる人も多いそうです。
そんな怖い血管異常収縮ですが、何と、身近にある魚の油、エイコサペンタエン酸(EPA)がこれを防いでくれるそうです!EPAはくも膜下出血後のこの予防にも薬として使われていて、ある臨床試験では、くも膜下出血の後にEPAを投与した44人の患者さん全員がこの病気を発症することがなかったそうです。EPAは青魚に多く含まれているので、皆さん、是非青魚を食べましょう。
加治屋さんは他にも野菜に含まれている血管を柔らかくする成分を精力的に研究していて、お茶や里芋にもそんな力があることがわかったそうです。詳しくは、南日本新聞の「食の底力」に今後掲載されるそうで、11月30日には、里芋の話が掲載されました。次回もきっとすごい力をもつ食材の話が紹介されると思います。