2020年8月24日 (月)

第3回夏休みサイエンスカフェかごしま 「牛乳パックがマグロに変身!!」

話し手:藤枝繁さん (鹿児島大学 産学・地域共創センター)

開催場所:Zoomを利用したオンライン実施

参加人数:小中学生4名、そのご家族・スタッフ(5名)

 8月24日、鹿児島大学産学・地域共創センター1FキッチンスタジオからZoomを利用したオンラインにて、「第3回夏休みサイエンスカフェかごしま」を開催しました。今回は、「牛乳パックがマグロに変身!!」と題して、産学・地域共創センターの藤枝繁さんが話題を提供し、小中学生(4名)とそのご家族等(5名)が参加しました。

 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大で、現段階での対面実施には感染を拡大させてしまう可能性が高いとの判断から、Zoomを利用したオンラインにて実施しました。

 

 今回は、1L牛乳パックから、実物の構造に近い魚を立体的に作成し、魚のひれの位置や大きさ、その役割を理解しようということを目的としました。オンライン接続がうまくいかず15分ほど開始が遅れましたが、皆さんとコミュニケーションがとれる状況となったところで、まず藤枝さんがマグロのヒレの名前と、それぞれのヒレがある理由、泳いでいるときは使わないけれど、止まるために使うヒレ、速く安定に泳ぐために進化したマグロの構造を説明してくれました。ヒレの種類と形を頭に入れたうえでマグロ作りです。説明に従ってまずは四角い牛乳パックを解体するところから始めました。そこから定規を使って長さを測っては印をつけ、その印を参考にマジックで切り取り線を入れたり、はさみを使ってヒレを切り出したりと、なかなか難しい作業を順番に乗り越えて、作成に必要なパーツを揃えました。そしてそれらのパーツを順にホチキスにて留めながら、牛乳パックの角をうまく使って、立体的なマグロが完成しました!作業を始めてから1時間ちょっとでみんな無事に完成させることが出来ました。

 

 この間、みんな同じ作業をしているはずなのですが、少しづつマークの位置や切り取り線の位置や形が違うことで、出来上がりの魚の表情にそれぞれの個性が出ていました!恐らく毎回作るたびに少しずつ違う表情のマグロができると思います。私も皆さんと一緒に作りましたが、もう少しこうすればよかった、口のカタチの切れ込みをああすればよかった、等思うところがあり、少しアレンジを加えて近いうちに自分だけのマグロ作りに再チャレンジしたいと思います。厳密な設計図がないというのも、なかなか魅力的だと感じました(笑。

 

 また、ヒレのカタチや位置、口のカタチ、立体を作るときのホチキスの止め方等を変えれば、マグロだけでなくカンパチやアラカブ、キハダマグロなども作れると教えてもらいました。今回は色付けまではできませんでしたが、そのやり方も教えてもらいました。

 

 最後にみんなで出来上がったマグロを画面上で見せ合いながら、質問タイムとなりました。今回作った牛乳パック表面にうまく色を塗る方法や、こんな素材を使ったらよいのではないかという提案がありました。マグロは錦江湾でとれるの?や、ウナギの養殖がまだ実現されていない理由は?、なんていう質問もあり開始から2時間があっという間に過ぎさり、スタッフを含め参加者それぞれが「魚」の奥深さに触れる良い機会となりました。

 

世話人:加藤太一郎 (鹿児島大学理学部)